EDUCATION
教育について

劇団フルーツバスケットは、表現活動を通して
子どもたちのひらめきや感性を育み、健やかな成長に貢献することを大切にしています。

劇団フルーツバスケット 主宰コラム 劇団フルーツバスケット 主宰コラム

試練を乗り越え、未来へ⼦どもが育ち、
親も⼀緒に育つ劇団として

現在1000⼈を超える劇団フルーツバスケットの出身者は、エンターテインメント業界はもとより、
社会や産業のさまざまな分野に進み、⼀⼈ひとりが個性あふれる活躍をみせてくれています。
本当に誇らしく、本当に素晴らしいことです。「フルーツバスケットがあったから、今の私がある」。私が彼・彼⼥たちから⾔われて⼀番うれしい⾔葉です。
将来的に芸能人としてテレビや舞台の仕事を続けていける⼈は⼀握りかもしれません。
でも、ここでの経験が、その後の⼈⽣を⽀えることがある。必ず、あります。
どんな分野でも、⾃分らしく⽣きていくための⽀えになる⽣きる⼒、人間力を⾝に付けられる場所。
私が⽬指した劇団は、ゆっくりではあるけれど、⼀歩ずつ確実に歩みを進めてきました。

私たちは営利を⽬的とした商業主義的な劇団ではありません。
ほかの児童劇団の⼊団料や授業料と比較してみると、また、ほかの習い事と比較してみても、
きっとリーズナブルだと感じていただけると思います。
何かのきっかけで舞台に⽴って⾃分を表現したいとやる気になっている⼦どもたちに
⾼い授業料という壁をつくりたくない。
⼦どもたちが演劇やミュージカルの世界に飛び込むことを、
経済的に恵まれた家庭にだけ許された選択肢にしたくない。
これも劇団フルーツバスケットが創⽴以来、こだわり続けてきたことです。

子どもたちは堂々と役を演じ、毎年大きく成長した姿を見せる。

とびきりいろいろな⾵味と特徴を持った果物で、⽇本中、世界中の⼈たちに、
“幸せ”や“感動”という栄養価を存分に味わってほしい。
「劇団フルーツバスケット」には、そんな思いが込められています。
昼夜の寒暖差が⼤きいと⽢みや酸味のバランスの良い果実が育ちます。
コロナ禍という未曾有の事態でも、私たちは「歩みを⽌めてはいけない。やれることをやる」
という想いの中、リモートレッスンや動画編集などを駆使し、
⼿探りでオンラインイベントに参加したほか、
観客動員数を減らしながらも年に⼀度の定期公演の上演を継続させることができました。
積み⽊を積み上げては崩し、また積み上げるように、
崩れたところから何を学び、何を⼤事にして上を向いて⽣きていくのか。
新型コロナとの⻑期戦、私たちも⼦どもたちもこの試練と真剣に向き合ってきました。
これ以上ないほど厳しい環境を乗り越えた果物たちは⼀層、⾹りと味が濃くなり、
うま味も美味しさも増しているはずです。

コロナ禍でもできることを見つけ、団員が主体となってクラウドファンディングなどにも挑戦した。

劇団フルーツバスケットは、⼦どもたちが⽣きる⼒や人間力を育む場所。
⼦どもたちがやさしさや思いやりを育てる場所。⼦どもたちの⼒を引き出し、底上げする場所。
⼦どもたちが助け合い、学び合う場所。⼦どもたち⼀⼈ひとり、みんながみんなを認める場所。
⼦どもが育ち、親も⼀緒に育つ場所。
これからの未来の地球に必要な「人間らしい⼼と体と知性」を⼤切に育てる場所であり続けます。

2021年12⽉17⽇

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